蒼い木香

関ジャニ∞についてダラダラと語るブログ。

black of nightの歌詞の意味を真剣に考えてみた。

NOROSHIの初回限定版Bにカップリングとして収録されてるBlack of night。私はこの曲の世界観がたまらなく好きです。歴代PVの中でも限りなくトップ

作詞、作曲だけでなく、PV作成、衣装などありとあらゆる面にヤスが携わった、言うなら安田章大全面プロデュース曲。「今から2年前半に作った」という発言から考えると、これができたのは十祭の頃。もっと細かく考えると、十祭、ジュリエット通りの舞台、関ジャニズムツアーのアルバム収録合間に作ったのかなと。

まずニズムさえ始まっていない、「10周年おめでとう!」って時にこの曲が出来てた事実に衝撃が止まらない私。この頃から(特に「象」とか)ヤスが一気に男らしくなった印象が強いんだけど、もしかしたらこの曲も一つのきっかけ?

 

 

さて、そんなBlack of nightですが…

奥が深すぎてついていけない!!!!!

「暗闇のラビリンス」とか「罪のトゲ」とか「溺れる」とか、なんか分かりそうなのに主人公がどうしてこの状況に陥ったのかを一切教えてくれない。 「罪」って何?、なんで「永遠に出られない」の??などなど。曲のテーマが全然分からないんです。

 

 

 

もちろん正解はヤス本人しか分からないけど、歌詞やPVを見て思った自分なりの仮説を前提に話を勧めていきます。

 

※ありがたいことにこのブログが公開後、沢山拡散され、少し話題になったことを嬉しく思います。でも一部でこれを見たあとに「black of nightってこんな曲だったんだ!」と確信したように発言している方もいます。

1ファンのただの考察です。これが正解ではありません。

 

 

 

 ということで本題。

 

これってもしかして

DV関係に陥ってしまった恋人同士がテーマなんじゃないか。

 

 

 

なんで?ってなると思うので、こう思った理由を

  1.   3種類の代名詞
  2. 「罪」の意味と、1番、2番の違い
  3. 「暗闇のラビリンス」とは?

の三つに焦点を当てて説明してみます。

 

 

 

[1]3種類の代名詞 

まず、この曲は主に「君」の事について話してる曲。

追いかけても叫んでも振り向かない

さめない夢の中で笑う君はまるで悪魔

・ただひとり 立ち止まると かなたへ 消えてしまう

腕の中でもがく姿は 今にもこぼれ落ちそう

ここまでが1番。そして

ココロを蝕む君の

止まない雨の中で泣いてる君はまるで少女

胸の中で微笑む姿 はかなく消えてしまいそう

 これが2番。一部は私の想像でもあるけど、太字の部分は全て「君」を説明しているもの。

「君」悪魔であり、少女でもあり、腕の中でもがく一面もあれば胸の中で微笑む姿もある。

 

 

言ってることがバラバラすぎる。

 

曲のテーマが分からない原因はここ。

ただ、ここまでのことを考えると、おそらく「君」は繊細でか弱い女子。そしてこの曲の主人公になる人の彼女ではないか。

 

 

そして次に出るのがサビでの「僕たち」

>いつからか元の世界見失った 僕たち

>いつからかこの世界迷い込んだ 僕たち

この僕たちに含まれる「僕」が唯一の一人称なので、彼がこの詞の中での主人公になるっていうのは想像がつくはず。ただこの「僕」って言葉はそれぞれのサビに1回出てくるだけ。これだけでも、「僕」はずっとずっと自分より「君」のことで頭がいっぱいで、それを中心に話も進んでいくことが分かる。

この曲が意味することはやっぱり「君」の感情から読み取るしかないんだよねー。

 

じゃあ「僕「たち」」にあたる「たち」は一体誰なのか。

私はこれが「君」だと思う。なぜならこの曲にはこの2人しか登場しない。おそらく一緒に暗闇のラビリンスに迷い込んでしまったんだろうと。

 

 

 

そして本当に一回だけ歌詞に出てくる代名詞がある。

2番のサビ前に出てくる「あなた」という言葉。

 

>ただひとり 立ち止まると あなたに 溶けてしまう

この部分、なぜ「君」じゃなくて「あなた」なのか。

 

まずここまでを整理すると、

  • 「僕」=曲の中での主人公、彼氏
  • 「君」=主人公の彼女
  • 彼氏は彼女のことを「君」と呼ぶ

 

2人の関係を示す中で唯一ないのが彼女が彼氏を呼ぶ表現

 

…つまり、「彼女から見た「僕」」のことではないかと思うんですよね。

 「あなた」って言葉は女性が一歩後ろから男性を呼ぶとき(奥さんが旦那を呼ぶ時など)に使われる印象があり、彼氏をこう呼ぶのはほぼ間違ってないと思います。

 

ということは、この曲には「君」目線で書かれた歌詞があると思うんです。ここについてはまた後で。

 

 

 [2]「罪」の意味と、1番、2番の違い

「僕」の起こした罪を理解すれば、曲のテーマはほぼハッキリとします。

 

「罪」と思われることが書かれているのは

・カラダに巻き付く罪のトゲ →もう何も感じない

・ずっと繰り返す mistakes

までが1番。そして

・ずっと止まらない mistakes

が2番に。

 

mistakesは「誤り」、「間違い」、「失敗」などの意味なので「罪」と同じ。

  • mistakesは複数形なので「罪」を行ったのは一回だけではない
  • 「罪のトゲ」はもう何も感じないほど、トゲ(罪)にはもう慣れてしまっている

 

つまり、

  1. 「僕」が「罪」を行っている実感があり、それに罪悪感がある
  2. 一度きりの出来事ではなく、それが当たり前になるほど定期的に起きている
  3. 「僕」がそれを辞めようとしてもできない中毒性がある

 

始め、この条件に当てはまる「罪」って浮気かなって思ったんです。

 

でも何か違わない?

 

歌詞を見てても「僕」の目に映ってるのは絶対に「君」しかいない。その「僕」が他の女性に目移りして、それを定期的に何度も繰り返すなんてとても思えない。というか、むしろ「僕」から「君」への思い強すぎない?この曲は、本当にずっと「君」のことしか歌ってない。

 

じゃあ「僕」は

大失恋してひきこもってる人?

 

…ここで気になるのが、その「君」が「僕」のことをどう思っているのかということ

その答えを「君」目線で書かれた歌詞から考えてみようと思います。

 

おそらくなんですが、「君」が「僕」のことについて語ってるのは2番。

さっきも出てきた

>ただひとり 立ち止まると
あなたに溶けてしまう

の部分と、その前にある

>とりつかれてけがれた花の中で壊れてく
>ずっと止まらない mistakes

>一体ここはどこなんだろう?
>どこまで続くんだろう?
>行き着く先は何もないのか

の部分だと思います。

 

後者は自信がないんですが…1番の同じ部分で歌われてる歌詞と比べると全然違う目線で書かれてることが分かります。

【1番】喉が渇く誘う花の中へ迷い込む

【2番】とりつかれてけがれた花の中で壊れてく

同じ花の中でも誘うけがれただから花そのものに対する考えが違う。真逆です。単純に1番で花の中に入って、2番ではそこで壊れてく(まあ男女のそういうやつ)といった時系列を説明してるようにも見えるけどちょっと違う気が。

「喉が渇く」から花の蜜を飲みたいっていう意味で花の中に入っていく1番に対して、2番では「とりつかれて」強制的に花の中へ引きずり込まれてくんですよね。1番は「僕」から見た景色、2番は「君」から見た景色なのかなと。

 

【1番】どこまで来たんだろう

【2番】どこまで続くんだろう

ここは個人的に思う話。彼女がどこにいくか分からないけどとりあえず彼氏の後ろに着いてきて、「ねえこれどこまで続くの?」って聞いてるようなイメージ。まあお互い迷子だから結局彼氏はそれに答えれないんだけど。あとここって1番と2番で曲のリズムが全然違う場所でもある。これも語り手が違うからなんじゃないかと思う訳です。

 

それで、彼女が「僕」について思ってることが分かるのがこれ。

【1番】ただひとり 立ち止まると かなたへ 消えてしまう

【2番】ただひとり 立ち止まると あなたに 溶けてしまう

ただ正直ここの意味が分からない。彼氏側は彼女がいなくなるのが怖いというのは分かるけど、彼女が思ってる「溶けてしまう」とは一体…?勝手な予想だけど、もし立ち止まったら彼女自身の自我が無くなってしまうかもしれない恐怖とかなのかな?(誰か分かる人いたら教えて下さい)

でも「~しまう」って表現から、彼女が溶けることを恐れてるのは事実なので結局「僕たち」は2人とも立ち止まりたくないことは確実。

 

そして「僕」目線で語られるサビ。ここも彼女が普段「僕」とどのように過ごしてるのかがはっきりしてくるところ。

腕の中でもがく姿は 今にもこぼれ落ちそうで

胸の中で微笑む姿 はかなく消えてしまいそうで

1番はもがいてるのに、2番では微笑む「君」。

どちらも同じように「僕」に抱きしめられてる状態なのに、ここまでも行動が違う。特に2番。嫌なら逃げるのに逃げないんです。だから彼女ってやっぱり「僕」の罪も全部受け入れて自分から好んで「僕」のそばにいる

 

つまり大失恋がテーマでは無いわけです。

※冒頭の追いかけても叫んでも振り向かないのは「僕」が1番恐れてる最悪のシナリオを書いた、さめない夢の中の話じゃないかなと。(どこまでが夢か分からないのでここは曖昧)

 

 

そしてやっと私がたどり着いたのが

DV関係に陥ってしまった恋人同士という結論。

 

DV関係に陥ると、暴力振るう側は自分がいけないってことに気づいてるのに辞められなくて、暴力受ける側は相手のことをすごく恐れるのに結局は好きだから許しちゃうっていう。

…これじゃん。と腑に落ちた訳です。あくまでもただの考察でしかないけども。

※もしかしたら「僕」が「君」のこと好きすぎて殺しちゃった…?とも思ったけど、「僕たち」は2人とも暗闇のラビリンスにいるのでそれはない。

 

そう思うと先ほど言った

>「君」は悪魔であり、少女でもあり、腕の中でもがく一面もあれば胸の中で微笑む姿もある。

の部分って納得できません?

 

悪魔の部分は「君」は「僕」の本能をかき立ててしまう存在だということを意味する言葉。お菓子我慢してる時に脳内で天使が「耐えて!」って言うし、その一方で悪魔が「食べちゃいなよ?」ってささやくじゃん?悪党という意味ではなく、誘惑へ「僕」を誘い込むという意味なんじゃないかなと。 

少女は暴力に怯えて震えている「君」であり、同時に「僕」がいない1人の状態ではなにもできない人だということを象徴する言葉。だから雨の中で泣いてるんだよね。

腕の中でもがくのはDVから逃げたいから、でも胸の中で微笑むのはやっぱり好きだから。

 

 

[3]「暗闇のラビリンス」とは?

この曲の舞台となる場所は永遠に出られない暗闇のラビリンス結局最後まで「僕たち」はここから抜け出すことが出来ない。

まずラビリンスとは何なのか。

一言で言うなら迷宮。ただ迷宮って迷路みたいな場所を意味するんじゃなくて、複雑すぎて事件とか問題が解決しないっていう意味もある。多分この曲の場合は後者が正解。

 

じゃあ曲の中で複雑な問題はなにか?ってなったときに出る答えが

「僕」と「君」の関係性。

 

2人はこのDV的関係から抜け出せないわけなんです。

というかそもそも自分から出る気がない

 

>謎に包まれた この物語 だれが解くことが出来るのだろう

>いつからか元の世界見失った 僕たちは 永遠に出られない 暗闇のラビリンス

謎に包まれたの部分といつからか元の世界見失ったから察するに、「僕」と「君」は2人とも何がきっかけでこんな関係性になったのか気づいてない。そしてもう既に出口を失った自分達では解けないって思ってるんですよね。ただ仮にDV関係だったらこの2人以外これを解決できる人は他にいない訳で。

 

そしてPVの1番最後にある、あの光が入り込んでくるシーン、

完全に自分から目を反らします。

きっともうどれだけ歪んだ関係でも、お互いがお互いのそばにいれるのが1番の幸せなんだと思う…。

 

おそらくただひとり立ち止まるとはこの関係性(DV)を片方がいきなり辞めるということ。でもお互い離れたくないからそれはしない。

墜ちるなら2人で墜ちたいんだろうね。

 

 

 

 

そしてここからは私が初めてこの曲を聴いた時に思った率直な感想。

歌詞のわりになんでこんなに明るい曲調なの?っていう。

 

それがなんかずっと気になってたんだけどこれはPVを見た瞬間に納得がいった。違う、バレないようにわざと明るく振る舞ってるんじゃないかと。必死に喉押えて息しようとしたり、過呼吸を落ち着かせるかのように深呼吸したり、自分の体を抱きしめたり。本当は生きようと必死な気がして。

でもある一瞬でフッ…て倒れちゃう。それがまるで悪魔だのタイミング。

マルが1人後ろに倒れるシーン、体全部の力が一瞬で抜けて砕けるように意識失うのが美しくて本当に好きです。儚すぎてたまらん…。

 

ヤスが「普段当たり前に聞いてる音の音量をあえて限界まで音を上げることによって「生きてる」って感じさせることができる(ニュアンス)」ってどこかの雑誌で発言してたんだけどまさにその通りで。

PVの中では花に墨汁のような黒いドロッとした水が滴ってるシーンが度々あるけど、それってもしかしたら血なのかなと。タイトルのBlackにもかけてるのかも。

あと衣装も永遠に出られない牢屋みたいな場所で着るには綺麗すぎるなって思ったけど、ワイシャツのカットもあって。偽って明るく振る舞う表の顔が衣装、本心を表す裏の顔のがワイシャツって印象。でもその衣装の方も炎の柄になってて実は本心も一部隠しきれてないみたいな?

なんかそういう感じが好き。

あと個人的にすごく好きだったのがガラスに閉じ込められてるシーン。そのガラスがよく見ると色んなところに傷がついてたりして、ああ心の傷ここに出してきたか…って驚愕したり。そういうPVの中に出てくる細かい描写が繊細さをさらに強調するんじゃないかなと。

 

とりあえずどこまでが正解か分からないけど奥が深すぎて大好きです。

 

 

 

 

 

ただね、勝手にDV関係説から展開してここまで書いてきたけど、

もしかしたらただの夢の話かもしれない

 

 

おいおいちょっと待てよ。ってなるわな笑

 

この曲って冒頭から

>さめない夢の中で笑う君は悪魔だ

って言葉が書いてあるけど、実はいつその夢から覚めたかが一切表記されてない

その「僕」の夢には「君」がいることは確定してるので、ただの空想の世界で物語が展開されててもおかしくない訳です。

これが本当にただの夢だったら…ヤスが恐ろしい。でもやりかねないよなぁとう思う(最大の褒め言葉)。

 

 

※何度でも言いますがこれはただの深読みブログです。本当の正解はヤスしか分からない。

 

全て想像。やっぱり奥が深すぎて自信持って発言ができない。だけど、こうやって考察してみるのもありなのかもしれないなぁって思って書いてみました。

でも1つだけ言えるのはきっと私達が思う何倍も1つの音や一語一句に意味がある曲なんだろうってこと。この曲をずっと暖め続けて、今のエイトにはこういった方向性が必要だと思うって、あえてこのタイミングで世に出してくれたヤスには感謝しかないです。

早くこれのライブ映像が見たい。ライブ行きたかったよ私は!!!!泣

 

 

もし、ここの歌詞ってこういう意味じゃない?って思うものなどあったら下記コメント欄やTwitterへのリプで教えて頂けたら嬉しいです。

長々となりましたが最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。

 

 

 

P.S. Black of nightをBonって略すのに未だ慣れず、読む度にボンッて何かが爆発します。エイタメコン、オーラスが無事に終わりますよう。

 

[後日談]そしてこのブログをアップして1日も絶たないうちにいきなり出てきた「来週の関ジャムはblack of night!!!」ちょっと待ってちょっと待って追いつかないありがとう😭😭😭